※表は右に続きます
「うたかた」と「まぼろし」の風景への眼差し −名勝と自然現象−
日時
2025 年5月18 日(日)14:30 ~ 16:00
目的
人々に愛でられてきた自然の名勝地というと,絵画や写真などに表されてきたような,静的な風景が思い浮かべられるかもしれない。一方で,観賞者の風景体験からすると,演劇の舞台のように,特定の時間や条件のもと劇的に様子が変わるような動的な風景にも着目しなければならない。その動的な風景には,気象や海象などの自然現象により生じる,いわば「うたかた」と「まぼろし」の風景がある。人はときに人知を越えた自然の営力に畏れや美しさを感じるように,自然現象に対する人々の眼差しは,風景の価値を語る上で不可欠な視点であるといえる。
本フォーラムでは,自然現象により生じる「うたかた」と「まぼろし」の風景を,これまで人々がどのように捉え,どのように継承していくべきなのか,名勝の視座から議論を深めることを目的とする。
主な参加者と役割
○企画責任者 ・大平 和弘(兵庫県立大学)
・浦﨑 真一(大阪芸術大学)
・井原 縁(奈良県立大学)
○司会進行 ・浦﨑 真一(大阪芸術大学)
○話題提供 ・平澤 毅(文化庁):名勝と自然現象
・佐藤 真樹(魚津埋没林博物館):魚津浦における蜃気楼への眼差し
・井原 縁(奈良県立大学):瀬戸内海におけるトンボロ現象と風景体験
○コメント ・大平 和弘(兵庫県立大学)
公園の社会的価値向上のための管理運営指標の試み(その3)
「オンライン配信有り」
日時
2025 年5月18 日(日)14:30 ~ 16:00
目的
これからの公園の管理運営には,居心地が良く歩きたくなるまちなかづくりへ貢献し,新型コロナウイルスを踏まえたニューノーマル社会に対応し,心豊かな暮らし(Well-being)の向上に資することが求められている。千葉大学と日比谷アメニスは共同研究の中で,ワールドアーバンパークス(WUP)が公表している12 のウエルビーイングに関連した指標に着目して,公園の社会的価値向上に必要な取り組みとそれを測る指標の試案を作成し,いくつかの公園でトライアルを行った。この指標については,過去2回実施したミニフォーラムで様々な角度から議論をしてきたが,今回は,これまでの論点の流れを整理しながら,特に自治体の役割と,指定管理者とのつながりをどのように作っていくことができるかを中心に,公園の価値を高める取組みとその評価のあり方について探っていく。
主な参加者と役割
○司会進行 ・上杉 哲郎(株式会社日比谷アメニス)
○話題提供1 ・竹内 智子(千葉大学)
都市公園の利用行動調査を踏まえた社会的価値からみた指標づくり(仮)
○話題提供2 ・橘 俊光(公園管理運営士会)
公園の価値を高める取組みとその評価のあり方について(仮)
○話題提供3 ・上杉 哲郎(株式会社日比谷アメニス)
公園の社会的価値からみた管理運営指標(試案)のトライアル結果(仮)
○コメンテーター(調整中)
・岩崎 寛(千葉大学)
・小川 貴裕(日建設計総合研究所)
・林 まゆみ(みどり・人・まち研究所/兵庫県立大学元教授)
・荒金 恵太(復興庁宮城復興局)
連携する団体:一般社団法人パークマネジメント協会他
持続可能な街路樹の管理に向けて
日時
2025 年5月18 日(日)14:30 ~ 16:00
目的
我が国における街路樹文化は古より存在していたが,近代街路樹として植栽が街中に導入されてから100 年以上が経過した。長い時間を経過した街の街路樹は都市基盤整備を中心として,昭和から平成にかけての環境基準,都市景観として植栽されたものが多い。長い時間を経て培ってきた街路樹植栽の現在の状況を見ると,街の品格や文化への醸成には程遠い街路樹が多くみられ,街路樹の管理についても残念ながら不健全な街路樹が多くみられる。街路樹は,適切に管理されることで,街の景観向上,人への健康に対する寄与,生物多様性の向上など良好な点が様々見られるが反対の点も多くある。例えば,大径木化や落枝による安全性の問題,落葉による住民負担や苦情,管理が出来ていないことでの不健全な樹木状況など諸問題が存在する。さらに,管理に関わる運営費も年々かさばることから,街路樹其のものを伐採し,無味乾燥な街路空間になっている通りも散見される。
そこで2025 年のミニフォーラムでは,街の文化や潤いといったものに寄与する街路樹を考える中で,今後求めるべき持続可能な管理をどう進めていくべきなのか,先進性の高い東京都の街路樹を事例に議論したい。
主な参加者と役割
○趣旨説明 ・川口 将武(大阪産業大学)
○話題提供 ・菊地 孝一(東京都江戸川区環境部公園整備課)
「江戸川区における街路樹の取り組みと課題 -「根上がり」の原因となる根の状況-」
○コメント ・濱野 周泰(元東京農業大学教授/NPO 法人花と緑のまち三鷹創造協会)
○ディスカッション 話題提供者,パネリスト,会場参加者によるディスカッション
○パネリスト ・濱野 周泰(元東京農業大学教授/NPO 法人花と緑のまち三鷹創造協会)
・福井 亘(京都府立大学)
○コーディネーター ・石井 匡志(アゴラ造園株式会社)
連携する団体:街路樹研究推進委員会
災害からの復興と風景の役割・風景計画の役割
日時
2025 年5月18 日(日)14:30 ~ 16:00
目的
風景は,目に見える有形の地物だけではなく,その背後にある自然環境や人,地域の歴史や文化,産業やそれらのはたらき及び動態を含んでいる。そのため,自然災害などの被災地において,風景の復興は,建築物やオープンスペースなど物的要素の復旧だけでなく,人やコミュニティの活動を含めた場所のあらゆる要素をその連続性や一体性とともに緻密に再興していくことに他ならない。
石川県の能登半島は,2024 年1月に発生した令和6年能登半島地震の被災地となり,復興の最中にある同年9月には豪雨にも見舞われた。復旧の長期化に伴う人口減少の加速化が想定される中,被災地の現場の声が届きづらい状況で,風景と風景計画は,能登をはじめ今後各地で起こるであろう自然災害からの復興に,どのように貢献しうるのか。2025 年のミニフォーラムでは,過去の被災地における復興過程をミクロな視点で紐解き,その中での風景および風景計画の役割を議論したい。
主な参加者と役割
(1)町田 怜子(東京農業大学)
阿蘇地域における熊本地震からの復興過程と能登半島の現状紹介
(2)上原 三知(信州大学)
東日本大震災の被災地の復興計画と実際
(3)栗田 英治(農研機構)
東日本大震災および新潟中越地震における農村の復旧と復興
連携する団体:日本造園学会風景計画研究推進委員会
GREEN × EXPO 2027 を語る ~その意義とランドスケープの挑戦~
日時
2025 年5月18 日(日)14:30 ~ 16:00
目的
横浜市上瀬谷において,日本では大阪花博以来37 年ぶりのA1 クラスの国際園芸博覧会がGREEN × EXPO 2027 が開催される。現地では,横浜市の区画整理事業や公園事業が行われており,また博覧会協会としても出展の公募を終え,協賛や市民参加などの参加を呼び掛けているが,まだその趣旨や内容について会員に広く理解されているとは言いがたい状況にある。同じ万博である大阪・関西万博がまさに全国大会の会期中に開催されており,万博に対して世の中の注目度が大きく高まると予想される中で,改めてGREEN × EXPO の目的,意義について再確認し,1960 年にオランダから始まった国際園芸博の系譜も踏まえ,現在リアルで国際園芸博を行う意味は何か?それも日本で,横浜で,上瀬谷でなぜ行うのか?またこの会場計画において,どのようなランドスケープ分野での取り組みが行われているか?等について,当事者や関係者により議論する。
主な参加者と役割
【国際園芸博覧会の目的や意義】
・湯澤 将憲(国土交通省参事官)
・山田 拓広(日本造園建設業協会)
・脇坂 隆一(2027 年国際園芸博覧会協会 推進戦略室長)
【GREEN × EXPO 2027 のランドスケープ】
・篠沢 健太(工学院大学 GREEN × EXPO ラボ ランドスケープディレクター)
・森口 俊宏(2027 年国際園芸博覧会協会 整備部長)
・奥山 伊作(プレック研究所)
【博覧会レガシーとしての公園とまちづくり】
・長谷川正英(横浜市役所)
○コーディネーター
・秋田 典子(千葉大学)
連携する団体:国土交通省,横浜市役所,公益社団法人2027 年国際園芸博覧会協会,一般社団法人日本造園建設業協会 等
クマとのすみ分けの実現に向けて
「オンライン配信有り」
日時
2025 年5月18 日(日)14:30 ~ 16:00
目的
令和5年秋に東北地方を中心にクマ類の人里への出没が相次ぎ,人身被害者が過去最多に達したことは記憶に新しい。クマ類の分布域は拡大傾向にあり,人間の生活圏にクマ類が侵入し,安全・安心な日々の暮らしを脅かしている。こうした状況を受けて,環境省が設置した専門家検討会が「クマ類による被害防止に向けた対策方針」(令和6年2月)をまとめ,クマとの軋轢の低減に向けた人とクマのすみ分けの推進を強く打ち出した。かつての先人は鳥獣被害への対応として地域の総力をあげて「しし垣」を築き生活を守ったと言われるが,中山間地域での人の活力が低下する中で,現代の「しし垣」となる“すみ分け” を地域にあるアイデア・ツール・資源を活用してどのように実現すべきか,地域の空間計画の観点から議論する。
主な参加者と役割
○趣旨説明・クマを巡る現状報告
・中澤 圭一 ・奥野 真木保(環境省) ・小林 喬子(自然環境研究センター)
○環境史から見たすみ分け
・三浦 慎吾(自然環境研究センター理事長)
○すみ分けの実現に向けて ~現場からの報告~
報告1 ・横山 真弓(兵庫県立大学)
報告2 ・近藤 麻実(秋田県自然保護課)
報告3 ・福島 良樹(岩手県大槌町)
総括 ・山崎 晃司(東京農業大学)
○討論 報告者及び会場参加者によるディスカッション
連携する団体:環境省,自然環境研究センター,東京農業大学,兵庫県立大学,秋田県,岩手県大槌町
優良緑地確保計画認定制度(TSUNAG)における緑地の機能評価手法と今後の展望
日時
2025 年5月18 日(日)14:30 ~ 16:00
目的
「都市緑地法等の一部を改正する法律」(令和6年11 月施行)に基づき,令和6年11 月より「優良緑地確保計画認定制度(TSUNAG)」の運用が開始された。本制度は,グリーンインフラとして多様な機能を有する都市緑地の質・量の確保を一層推進することを目指して,民間事業者等による良質な緑地確保の取組を,国土交通大臣が気候変動対策・生物多様性の確保・Well-Being の向上等の観点から評価・認定する制度である。
本ミニフォーラムでは,本制度の構築に関わったコンサルタントからの話題提供を中心に,緑地の有する機能を評価するにあたっての実務的な検討内容や制度に反映する上での工夫,今後の学術的な課題などについての議論を行う。また,本制度で示した緑地の機能評価手法が,いかに今後の都市緑地の質・量の確保につながりうるのか,そのためにどのような活用方法が考えられるのか,今後の展望についても議論したい。
主な参加者と役割
○趣旨説明
・小笠原 奨悟(パシフィックコンサルタンツ株式会社)
○話題提供
・酒井 翔平(国土交通省都市局都市環境課):優良緑地確保計画認定制度(TSUNAG)の概要
・小笠原奨悟(パシフィックコンサルタンツ株式会社):気候変動対策
・増澤 直(エコアセット・コンソーシアム/ 株式会社地域環境計画):生物多様性の確保
・福塚 祐子(三菱UFJ リサーチ&コンサルティング):Well-being の向上
○コメンテーター
・村上 暁信(筑波大学/SIP 第3 期「魅⼒的な国⼟・都市・地域づくりを評価するグリーンインフラに関する省庁連携基盤」研究開発責任者)
○総評
・柳井 重人(千葉大学)
連携する団体:国土交通省都市局都市環境課
公園樹木の創造的植栽管理について
日時
2025 年5月18 日(日)14:30 ~ 16:00
目的
今回のミニフォーラムでは,造園技術のコア技術である植栽技術の綜合化及び高度化を目指し,特に都市における公共緑化施設の代表である都市公園における公園樹木を主な対象として,その特性を踏まえて現状と問題と課題を整理し,都市市民の生活ニーズに応え,安全・安心で風格ある公園樹木とその空間について今後のあり方を示すとともに,これを実現化するための植栽技術について検討することを目的とする。特に,日本造園建設業協会では,新たに「緑地樹木剪定士」という資格を創設し,その運用を進めていることから,両者で標記課題の解決に向けた検討を進め,広く一般の方々と共に,考える機会としたい。
主な参加者と役割
○趣旨説明:光益 尚登(CLA 公園樹木長寿命化技術研究特別委員会委員長)
○話題提供①「国営昭和記念公園におけるワォークスロー型樹木管理について」
:髙橋 和嗣(株式会社UR リンケージ、CLA 公園樹木長寿命化技術研究特別委員会ワーキングチーム)
○話題提供②「公園樹木の創造的植栽管理技術指針( 案) について」
:丸山 英幸(株式会社愛植物設計事務所、CLA 公園樹木長寿命化技術研究特別委員会ワーキングチームリーダー)
○話題提供③:「緑地樹木剪定士について」
:調整中(一般社団法人日本造園建設業協会)
○コーデネーター:狩谷 達之(CLA 事務局長)
連携する団体:一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会(CLA),一般社団法人日本造園建設業協会
都市公園などの「公的な場」と「祭祀の場」との統合的マネジメントのあり方を探る
日時
2025 年5月18 日(日)16:15 ~ 17:45
目的
地域社会を健全な状態で存続させるには,住民による多様な地域活動が活発に展開されていることが必要である。これまで,都市公園などの「公的な場」や「祭祀の場」は,それぞれ地域への愛着や地域再生の場として機能してきた。しかしながら,人口減少や少子高齢化などにより地域活動も変化あるいは衰退化しており,より多様な地域活動を支える新たな場のあり方を探ることが課題といえる。
そこで本ミニフォーラムでは,地域再生における都市公園などの「公的な場」と「祭祀の場」との関係や役割を明らかにし,両者の統合的なマネジメント手法について議論することを目的とする。
主な参加者と役割
○コーディネーター
・上甫木昭春(公益財団法人兵庫丹波の森協会 丹波の森研究所特任研究員/ 大阪府立大学 名誉教授)
○話題提供
・大平 和弘(兵庫県立大学自然・環境科学研究所)
・上田 萌子(大阪公立大学院農学研究科)
・押田 佳子(日本大学理工学部)
・角野 幸博(関西学院大学名誉教授)
○コメンテーター
・糸谷 正俊(公園マネジメント研究所経営顧問,社叢学会顧問)
連携する団体:公園マネジメント研究所
江戸時代の臨海部における都市と水の関係 −潮入りの庭園をめぐって−
「オンライン配信有り」
日時
2025 年5月18 日(日)16:15 ~ 17:45
目的
:庭園研究会では,東京臨海部の潮入りの庭園について,その価値を広め,現代の都市デザインに活かすため,実践的な調査・研究活動を行ってきた。東京湾岸には,江戸時代から明治の初めごろまで海の自然を取り入れた多くの潮入りの庭園があった。これらは特別なものではなく,生活用水の確保,舟遊び等のレクリエーション,接待の場,舟運を前提とした物流拠点,外国船からの防衛など,個人の庭から将軍の大きな庭まで,多様な都市機能を担っていたと考えられる。近代以降の埋め立て事業や都市開発により潮入りの機能は喪失し,主要交通が船から自動車へと転換,現代は,水に対する人の感覚や意識も江戸とは大きく変わり,それに伴い潮入りの庭園の意義や役割も変貌していると考えらえる。
本フォーラムでは,江戸時代の東京湾岸における水の使い方について,歴史・考古学的な視点からの話題提供を元に議論を進める。また,参加者に3D モデルで過去の海と潮入り庭園を体験してもらう。これまでの造園学とは異なるアプローチを踏まえ,江戸時代の都市における潮入り庭園の意義と役割を浮き彫りにし,現代における新たな庭園を活かした「文化財庭園都市」のあり方について,議論・意見交換することを目的とする。
主な参加者と役割
〇企画・運営
・竹内 智子(千葉大学):趣旨説明・司会進行
〇話題提供 ( 仮題)
・後藤 宏樹(東京都立大学プレミアムカレッジ): 上水と江戸の大名庭園
・Tamir Erdembileg(千葉大学竹内研究室):3D モデルによる潮入りの復元
・樋渡 達也(武蔵野文化協会):「潮入りの池」は,東京の海に何をメッセージとして発信するのか
〇コメント
・北村 葉子(東京都公園協会)
・菊池 正芳(東京都慰霊協会)
・平澤 毅(文化庁)
〇ディスカッション
〇総評
・亀山 章(東京農工大学名誉教授)
連携する団体:千葉大学,公益財団法人東京都公園協会,武蔵野文化協会,文化庁
東京における100 年間の生物相変化と回復への展望
日時
2025 年5月18 日(日)16:15 ~ 17:45
目的
今日,生物多様性の保全と回復は,環境政策の最重要課題となっている。また,今大会は造園学会設立100 周年の記念大会である。そこで本ミニフォーラムでは,学会の周年行事と同期させる形で,東京におけるこの100 年間の生物相の変化を,ランドスケープの変化と関連付けて議論することとする。全体としては都市化に伴って生物相は著しく劣化し,生物多様性が毀損されてきたが,部分的には緑化や自然再生によって生物相の維持や回復が図られた場所がある。実証的データにもとづきながら,過去100 年に起きた事象を把握するとともに,近未来,さらに100 年先を見据えた生物多様性回復の展望について論じたい。
主な参加者と役割
○企画の趣旨説明・全体司会
・八色 宏昌(生態工学研究推進委員会/景域計画株式会社)
○基調講演
・須田 真一(昆虫学者):東京の昆虫相この100 年
○話題提供
・日置 佳之(生態工学研究推進委員会/鳥取大学):「武蔵野」に記録された昭和10 年代の東京西郊の景観と生物相
・濱野 周泰(特定非営利活動法人 花と緑のまち三鷹創造協会):明治神宮の樹林発達に伴う植物相の変化
・内山 香(東京都環境局自然環境部計画課):東京都の生物多様性地域戦略と生物相回復関連施策
○ディスカッション 基調講演者,話題提供者,コメンテーター,会場参加者によるディスカッション
○コメンテーター ・趙 賢一(生態工学研究推進委員会/株式会社愛植物設計事務所)
○コーディネーター ・大澤 啓志(生態工学研究推進委員会/日本大学)
連携する団体:生態工学研究推進委員会
全国1級施工管理技士の会主催,一造会大賞から造園施工分野20 年の動向や流行を振り返る(仮題)
日時
2025 年5月18 日(日)16:15 ~ 17:45
目的
全国1級施工管理技士の会が主催する一造会大賞は2025 年で20 回目となる。一造会大賞受賞作品は,社会的な話題性,竣工までの物語,現場代理人の知恵や技量などが詰まっている。最初にこれまで19 件の大賞をはじめとする受賞作品から,造園施工分野20 年の動向や流行を振り返る。次に,戦後,高度経済成長期,バブル経済期に蓄積された造園空間はこの先どのように管理すべきか,ベテランと若手を登壇者として,造園施工分野の「これまで」と「これから」について聖域なき討議をおこなう。
主な参加者と役割
○話題提供① ・高瀬 直也(株式会社日比谷アメニス)
○話題提供② ・坂田 摩耶(東光園緑化株式会社)
○討論会
コーディネーター ・石井 匡志(一造会幹事長・アゴラ造園株式会社)
話題提供2 名に加えて
登壇者① ・南波 拓哉(一造会会長・株式会社昭和造園)
登壇者② ・藤本加奈子(一造会副会長・箱根植木株式会社)
○総括 ・荻野 淳司(一造会フェロー)
連携する団体:全国1級造園施工管理技士の会
日本造園学会100 周年記念誌〈作品編〉の編集活動から次の100 年への手がかりを探る
日時
2025 年5月18 日(日)16:15 ~ 17:45
目的
日本造園学会は創設100 周年の記念誌の出版を予定している。そのうち〈作品編〉は,造園学会賞を受賞した設計作品やランドスケープ作品選集の掲載作品など,学会における『作品』に注目して,これまでの100 年を振り返り,これからを展望することを目的としている。
これまで有志の若手参加者(非会員も含む)と共に,インタビュー対象の選定ワークショップから,学会賞受賞17 作品へのインタビューとその記録の整理・編集を行ってきた。
本ミニフォーラムでは,インタビューの概要を報告すると共に,活動を通じて得られた,今日の日本造園学会・ランドスケープアーキテクトへの期待や,今後の視座となる「先人たちのメッセージ」の一部を共有し,インタビューに参加したメンバーとのディスカッションを通じて,私たち自身が次の100 年を歩む手がかりを模索する。
主な参加者と役割
○趣旨説明・司会
・岸 孝(フリーランス,100 周年記念誌 作品編集委員)
○インタビュー成果の報告
インタビュー17 作品の紹介と共通質問(恩師からのバトン)などからインタビューを振り返る
・井野 貴文(グラック,100 周年記念誌 作品編集委員)
・片木 孝子(スタジオテロワール,100 周年記念誌 作品編集委員)
・岸 孝(フリーランス,100 周年記念誌 作品編集委員)
・有志インタビューメンバー(複数名参加予定)
○ディスカッション ・上記登壇者
○まとめ
・篠沢 健太(工学院大学,100 周年記念誌 作品編集委員長)
連携する団体: Alternative Landscape ( 造園学会100 周年記念事業出版部会 若手交流の会)
社会課題対応型都市公園機能向上促進事業からみるパークマネジメントの現在と可能性
日時
2025 年5月18 日(日)16:15 ~ 17:45
目的
社会の変化に伴い,都市公園には社会課題への新たな対応が求められている。国土交通省が示す都市公園のストック効果として①防災性向上②環境維持・改善③健康・レクリエーション空間提供④景観形成⑤文化伝承⑥子育て・教育⑦コミュニティ形成⑧観光振興⑨経済活性化があるが,これらを発現させる施策である社会課題対応型都市公園機能向上促進事業では,特に「ユニバーサルデザイン化」「感染症対策(2022 年まで)」「ストック効果の向上」「DX の活用」「Park-PPP(官民連携による総合的な整備・管理運営)」がテーマとなっている。2022 年度から3ヵ年の蓄積があり,全国の自治体が目指している状況がみえつつある。
本ミニフォーラムでは,本事業を理解し,活用事例集等を概観することを通して,今後のパークマネジメントの方向性について考える。
主な参加者と役割
〇趣旨説明
・西山 秀俊(株式会社グラック)
〇話題提供
「社会課題対応型都市公園機能向上促進事業の主旨と傾向」
・石川 啓貴(国土交通省)
〇意見交換
〇パネリスト
・石川 啓貴(国土交通省)
・藤田真由美(公園財団)
・赤澤 宏樹(兵庫県立大学)
〇コーディネーター
・入江 彰昭(東京農業大学)
〇質問対応
・稲熊 高子(株式会社ヘッズ)
国立公園で求められる利用者負担の展開
日時
2025 年5月18 日(日)16:15 ~ 17:45
目的
国立公園では,様々な形で利用者に管理のための経費や労力の提供をもとめる事例が増えてきている。気候変動などによる自
然環境への影響とその保全,利用の多様化やインバウンドの増加で求められるオーバーユース対策,上質な利用環境や体験の
提供を充実させるための多様な財源の確保や利用者の参加が期待されている。有料化は,一定の区域への立入や施設利用への
協力金を求めるものから,駐車場や施設利用に対する協力金,ツアーやサービスの料金の一部の還元,ふるさと納税の活用な
ど様々な事例が全国の国立公園で展開されている。有料化によって保護や管理の資金を得るとともに,利用者とのコミュニケー
ションの機会にもなるなどメリットも多くあるが,公平で透明性の高い仕組み作りも求められる。本ミニフォーラムでは,国
内における有料化の事例や課題を共有し,今後の仕組み作りのあり方について参加者も含めて議論を行う。
主な参加者と役割
○話題提供者
・桝 厚生(環境省自然環境局国立公園課)(調整中)
・井上 義景(富士山太子館)( 調整中)
・愛甲 哲也(北海道大学大学院農学研究院教授)
○コーディネーター
・山本 清龍(東京大学,コーディネーター)
○コメンテーター
・下村 彰男(東京大学名誉教授,國學院大學教授)
・土屋 俊幸(東京農工大学名誉教授,日本自然保護協会理事長)
・寺崎 竜雄(静岡県立大学講師)
連携する団体:自然公園研究会